2009/06/10

「グラン・トリノ」

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いい映画だったなぁ・・・。

かつて朝鮮戦争に従軍したウォルト・コワルスキーは、戦時中に十数人の朝鮮人を殺したことがいまだに辛い思い出として心に残っている。頑固で偏屈な老人で、気に入らないことがあると「ぐうぅぅぅぅ~」とうなり声を上げ(最初、客席の誰かがイビキをかいてるのかと思った)、唾を吐き、口を開けば罵声や差別用語はアタリマエ。何かトラブルが起こるとライフルを持ち出して相手を威嚇。最愛の妻に先立たれてしまい(映画は妻のお葬式のシーンから始まる)、二人の息子とその家族からは煙たがられていて孤立。楽しみは愛犬デイジーの世話、近所のイタリア系の床屋との悪態の突き合い(これが大いに笑える)、そしてかつてフォードに勤めていた時に自分でステアリングを取り付けたという愛車「グラン・トリノ」を眺めながらビールを飲むこと。そんなウォルトが、隣の家に引っ越してきたモン族の家族と、ちょっとしたきっかけから交流を深めていく(お婆さんとはなかなかウマが合わなかったようだが)。内向的で引っ込み思案な次男坊タオ(姉のスーに言われて炊事や庭の草むしりといった”女性の仕事”ばかりやっている)を一人前の男に導いていくことに喜びを感じ始めるウォルトは、やがて自分自身も変わり始める。ところが、タオの身内(不良グループのリーダー格である従兄)とのトラブルに中途半端に介入したことがきっかけでストーリーは急展開を見せる。そしてウォルトは、ケリをつけるためにある決断をする・・・。

イーストウッド演じる偏屈じいさん(ウォルト)のキャラがとても深くて強烈。彼の行動や言葉は見ていて全く飽きがこない愛すべき存在でした。。他愛もないことなんだけど、ひとつひとつの出来事が丁寧に積み重なっていき、ウォルトとタオ・スー一家との交流が深まっていく様子がとても自然に描かれていました。タオがガールフレンドと初めてのデートにバスで出かけようとしていた時に、ウォルトが自分のグラン・トリノを貸し与えるシーンは心が和みました。ウォルトの、タオに対する信頼というか、ひとりの男として成長している姿が嬉しかったんだと思いました。「ベスト・キッド」(古っ)でミヤギ老人がダニエルにカラテの修行のためにワックス掛けをさせていたクルマをプレゼントしたシーンを思い出しました。このあたりまでは、ほのぼの系ヒューマンドラマなのかと思っていましたが、序盤からチラチラ登場していたタオの従兄率いる不良グループの存在は、やがてスルーする訳にはいかなくなるほど大きくなり、途中から話の雰囲気がガラっと変わります。これは、女性ボクサーのサクセスストーリーから思いもよらない展開を見せた「ミリオンダラー・ベイビー」を思い起こさせます(まだ見てないけど「チェンジリング」もそうみたい)。

ググッと感動させられるエンディングなのですが、最後の最後までウォルトの口の悪さが色々な形で表現されることがいいスパイスとなっていて、泣きながらも思わずニヤリとしてしまう不思議な余韻の残る作品です。エンドロールが終わっても、観客が誰一人席を立つことが無かったなんて初めての経験でした。他の観客もみんな同じように余韻を味わっていたのだと思います。本当にいい映画でした。

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2009/01/17

ザギンでフィックス

久しぶりに見たなぁ、夙川アトム。
この前の水曜日は、レッドカーペットとあらびき団にダブルで出てました。

「ずきあかのちゃんね~」

「しまうらのろ~た~」

「る~つ~のかえしおん」

キレキレでした。

ネタというより、もはや芸だな、あれは。

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2008/12/23

M-1GP2008私的ランキング

ダイアンのネタで、散々説明されたサンタクロースが実は空想の人物だったという件。「何?怖い話?」のとこ。個人的にはここがMAXでした。ネタ順・・・。ナイツ、オードリー(2本目はイマイチ)、NON STYLE、U字工事は何度か見たネタだけど、それでもけっこう面白かった。単純に楽しかったトータルではU字工事が一番でした。ただ、最終まで残ったとしても”北関東ネタ”で2本目はキツそうな気もしましたが。1本目だけで順位をつけたら

9 キングコング

8 ザ・パンチ

7 モンスターエンジン

6 笑い飯

5 オードリー

4 NON STYLE

3  ダイアン

2 ナイツ

1 U字工事

かな。

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2008/10/17

「離したくはない」を熱唱する大久保嘉人?

ちがうか

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2007/01/23

「ラッキーナンバー7」を観てきた

「一見関係なさそうな話が巧妙に絡み合っていき、ラストに衝撃の結末が・・・」的なクライムサスペンス映画。こういうタイプの映画は好きです。終わってみればありがちな話を、時間軸を動かしたりして上手くエンターテイメントにしてあるんだけど、種明かしが始まる前に、衝撃の中身のひとつ(主役?の正体、目的)がわかってしまったので、それほどサプライズはありませんでした。伏線がしっかりと処理されているところは良かったと思います。ちょっと頭の悪そうなギャングの手下が出てくるんだけど、ガイ・リッチーの「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」みたいな雰囲気を目指したんだろうけど、なんか空回り気味で会話センスも今ひとつで、あまり必要ないような気がしました。それと、その筋の人に拉致られているにしては、スレヴン(ジョシュ・ハートネット)が余裕過ぎるのもなんか気になりました(嘘でもいいからもっとオドオドしないと・・・)。それよりも、スレヴンと謎の(?)殺し屋グッドキャット(ブルース・ウィリス)1001439_02 の関係には少し驚いたというかグッときました。かなり派手に血が流れたにもかかわらず(必要以上に殺しまくっていた感がなきにしもあらず)、あまり後味が悪くならずに済んだのは、最後の空港のシーンがあったからでしょう。スレヴンとリンジー(ルーシー・リュー)の恋の行方も、いらないと思っていたけど最後に効いてきました。ラビ役のベン・キングズレーは、ジェニファー・コネリー主演の「砂と霧の家」でも同じようなことになっていたけど、あんな目には遭いたくないですねー。

どんな目でしょう??

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2006/11/05

「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」を見てきた

TVドラマの頃から完全に嵌ってしまった木更津キャッツアイもいよいよ最終章。のっけから韓流ドラマで幕が上がり、死んでいる設定のぶっさんもなぜか普通に(?)いたりして、つかみはばっちり。その後も「フィールド・オブ・ドリームス」しながら話は進んでいきつつ、いろんなエピソードや登場人物、細かいネタなど語りだしたらきりがないくらい内容もりだくさんで、一時も目を離せない、キャッツファンにはたまらない作品になっていた。

バンビ、マスターはちょっと、うっちーはかなり変わったかなという感じだけど、アニが相変わらずなのがうれしかった。あのおバカっぷりはいつ見ても面白い。あと公助が相変わらず物まね教室(物まね教室って)に通っていて、講師が山口先輩から神無月に変わっているのにも笑った。あとはUSAゾンビ隊のリーダー(橋本じゅん=アンタッチャブルの山崎ではない)、アニに「”ヨウスルニ”の使い方間違ってねぇ?」ってつっこまれたり、「シップ、フネ、ワカルネ」だけやけに丁寧に説明するところが妙におかしかった。

ぶっさんと一緒に復活していたオジー。自衛隊女子チーム(?)との対戦で9回表を三者凡退に抑えて、その裏にホームランを打ってそのまま消えてしまったところあたりから、話は一気にリアルモードに入っていく(オジーのやりたかったことは、思う存分ビールを飲むことと野球をすることだった?)。その次の回(延長10回)、5人がマウンドで話し合うシーン。マスターの「楽しいことはみんなぶっさんと一緒に全部やっちゃったから」みたいなセリフや、アニの「もう帰ってくんねぇ」あたりでかなりやばくなってきた。バンビ、マスター、うっちー、アニの4人は、ぶっさんにあれこれ言われなくたって、このままではいられないことはわかってるんだけど、踏ん切りがつけられないでいた。ぶっさんと会って、ぶっさんに”面倒くさい”説教されて、ぶっさんにもう大丈夫だと言うことで、「ばいばい」を言うことで、大人になりきれないこれまでの自分たちにもケジメをつけた。辛いことだけど、これからも生きていくために彼らはそうしたんだと思う。そして、その次に、どうして公助にはぶっさんが見えないのかがわかるシーンになるんだけど、この流れにはうるっときました。

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今まで「木更津キャッツアイ」というひとつの作品をずーっと見てきたけど、主人公の死という設定がありつつも、変にそれを意識させず、意識しても最後はさわやかな気持ちになれる不思議な魅力のある、本当に心に残る作品だった。野球狂の詩でビール飲みながら、くだらない話をしてるキャッツのメンバーたち。もう、そんな彼らを見ることもないのだ。良いか悪いかわからないけど、この作品に出会った頃は、大人になってしまっていた。もう少し若い頃に見てたら、その後の人生少し変わってたかもなぁ。

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2006/09/16

黒い太陽

テレ朝で金曜夜11時15分から放送していたドラマ「黒い太陽」が終わった。なんだかわからないけど、やたら貫禄充分の伊原剛士、めちゃめちゃ気合が入っている永井大、そして魅力的な”キャスト”たち。見たのは全8話中最後の3話だけなので、立花(永井大)の目的が何なのか(とにかく金が必要なのはわかったが・・・)、なんであんなにエグいやり方で突き進んでいくのかがよくわからなかったけど、のめりこんでしまったなー。とにかく面白かった。予想は出来たけど、衝撃的なラストも良かった。永井大の不自然なほどの気合の入りっぷりが見ものの、ある意味新鮮なドラマだった。

打ち切りになってしまったけど「下北サンデーズ」も面白かった。

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2006/09/12

「マッチポイント」を見てきた

Img3_1155571312映画「マッチポイント」を見てきた。簡単にいうと、 ある大金持ちの娘と結婚した男が、別に愛人を作ってしまい、さぁ、どうしようか??という、ありがちなストーリー。これを、ウッディ・アレンが得意のコメディではなく、シリアスなタッチで描いた作品。主人公のクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)を惑わす、ノラ役のスカーレット・ヨハンソン。「ゴーストワールド」では、ソーラ・バーチとつるんで冷めた高校生をやっていた彼女も、今では”世界でもっともセクシーな女性”に選ばれるようになってしまった。時の経つのは早いもんだ。Img10342456934_2もう一人懐かしい顔を発見。「トレインスポッティング」でスパッド役 をやっていたユエン・ブレムナー(右から2人目)。最後のほうに刑事役でひょっこりと出てきたのが、なんだかうれしかった。

この映画では、「努力でなく運によって勝負はついてしまう、運によって人生は大きく変わる」ということを言っている。それならば「マッチポイント」よりも、ずばり「コードボール」としたほうがしっくりくると思ったりもしたけど(冒頭ではまさにコードボールのシーンが出てくるし)、それだとタイトルがやぼったい感じになってしまうから却下されたのかな。

見てるほうは、煮え切らないクリスの行動にイライラしたり、大胆(無頓着?)な行動にハラハラしたりしながらも、比較的淡々と話は進んでいく。そして自分で蒔いた種とはいえ、人生において重大な選択・決断を迫られる状況に追い詰められていく。愛人を選べば、妻の父親のバックアップを得て築き上げてきた社会的地位や財産を手放すことになるだろう。妻を選べば、じらされ続けて暴発寸前の愛人が何をしでかすかわからない。こんな三角関係に決着をつけるために、クリスがある行動に出る(だいたい相場は決まっている?)んだけど、そのあたりから話は俄然面白くなってくる。

クリスが川に投げ捨てたつもりの指輪が、柵に当たって手前に落ちたシーン(コードボールが相手コートに落ちずに、自分のコートに落ちてしまった状態)を見た時は、これがクリスにとって重大な問題 -運が尽きてしまったこと- を象徴していると普通は思うんだけど、ウッディ・アレンは少しひねりを加えて、観客にちょとしたサプライズを用意していた。あの結末は好きだなー。ただ、その結果続いていく人生を、クリスはどのように生きていくのか、つい考えてしまう。ラストのクリスの顔を見ていると、他の選択肢にすれば良かったと後悔してるんじゃないかなとか、あれこれ考えてしまう。なかなか面白い作品だった。

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2006/08/15

日本沈没を見てきた

はっきりいって、洋画でも邦画でもいわゆる大作モノはあまり見ない。ミニシアターとかでひっそりやっているほうがいい(ハズレも多いけど)。だから、「ダ・ヴィンチ・コード」も「タイタニック」も「海猿」も見てない。この「日本沈没」もそういった類の映画だと思うんだけど、一方で「地球規模で未曾有の大ピンチを迎える設定」の映画でもある。パニック映画の中でも、こういったタイプにはつい惹かれてしまう。いったいどのようにして、この危機的状況を回避するんだろうというところに、興味が沸いてしまうのだ。別にそれがどんな方法かは問題ではない。「それはありえないだろー」と笑ってしまうこともあるし、「そうくるか」と思えることもあるんだけど、なにしろ、どういう決着をつけるのかがどうしても気になってしまうのだ。今まで見た中では、感動した順番で言うと、「ディープ・インパクト」、「アルマゲドン」、「インディペンデンス・デイ」、そして「マーズ・アタック!」(はちょっと違うか)などがこのタイプの映画に当たる。

映画の中で話されている、日本が沈没してしまう理屈・メカニズムだとか、それを回避する方法に、どのくらいの科学的な根拠があるのかは分からないけど、そこをリアルに追求しすぎると(日本が乗っかっているプレートを切断するのはいいけど、その衝撃によって引き起こされる地震の影響は考えているのか、とか)、この手の映画は楽しめないので、あまり気にしないで見ていた。それにしても、あきれるくらい次々に発生する地殻の異常現象。けっこう迫力あった。最初は、なんで日本だけこんな目に会わなきゃならないんだと思いながら見ていたけど、ふと頭をよぎったのはドイツワールドカップの時の日本代表のこと。状況は違うけど、いろいろな問題に目をつぶって先送りにしていると、このように様々なツケが一気にきてしまうんだなと妙に納得してしまった。あの時の日本代表も次々と湧き出てくる問題点・欠陥に対して呆然とするだけで、どうすることも(シュート練習くらいしか)出来なかったなーと。この映画では、「アルマゲドン」のブルース・ウイリスと同じような行動に出る、主人公小野寺(草なぎ君)の決断にベタだけど感動。あの船であんなに深く潜れるのかとか、いろいろツッコミどころはあるけど、草なぎ君のいつもの淡々とした口調の中にも、熱いモノが加わっていて良かった。

そこへいくまでのいろいろなエピソード、ドラマの積み重ねもなかなか良かった。中でも、及川ミッチーのストーリーと、草なぎ君のお母さんのシーンが良かった。この手の映画を見る時のポイントは、なにしろどうやってピンチを回避するかなんだけど、脇のキャラクターの人間ドラマの部分もうまく出来ていて、つい引き込まれてしまった。知り合いからは絶対に泣くから、と言われていた。その人が観た時は、会場のあちこちからすすり泣く声が聞こえていたそうだ。僕も確かに涙もろいけど、日本沈没で泣くなんて、そんなわけないと思っていた。けどはっきり言って泣きました。「アルマゲドン」に近い感じかな。

基本的に、ラストで主役が助からない映画はそれだけでポイントアップなのだ(ひねくれ者なので・・・)。

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2006/05/28

「間宮兄弟」を見てきた

1000924_01 予告編を見たときから気になっていた映画「間宮兄弟」を観てきた。新宿武蔵野館で観たのだが、昼の2時ごろの回だったのに立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。まず、その人気ぶりに驚いた。

映画は、仲良し兄弟のゆるーい日常を淡々と追っかけていくだけで、何か事件が起きたり、びっくりするような結末が待っているわけではない。ただ、なぜかあったかくなると同時に、懐かしい気分にもなるいい映画だった。いい大人が兄弟二人で(仲良く)暮らしているというと、ちょっと引いてしまいそうだが、その仲良しぶりと、かなりマニアックなところと、白っぽいチノパンにチェックのシャツをインしてしまっているところ以外は、まあ純粋で誠実な普通の大人だ(普通じゃないか)。そんな彼らが、自宅に女性を招いてカレーパーティーを開いたり、兄の先輩の離婚話に関わったりしながら、やがて兄弟それぞれが恋をするようになる。その結末は、予想に違わずあまり芳しいものではないのだが、そんなことはどうでもよくなってしまうのは兄弟二人の仲良く楽しい暮らしがあればそれでいいからなのだろう。ただ、どこかで兄弟離れしないと、この二人はずーっとこのままなんじゃないかなと、少し心配になったりもしてしまう。

やたらと出てくる、兄弟二人で並んで寝ているシーンや、レンタルビデオ屋の女性店員とその妹がいるんだけど「いつまでこうして(姉妹で)仲良くしていられるだろうか?」みたいなことを言う姉に対して、妹が「間宮兄弟を見てごらんよ、あんな年になっても楽しそうに遊んでいるじゃない」と言って励ます(?)シーンが印象に残っている。この妹のほうはすっかり間宮兄弟のファンになってしまったみたいだ。(恋愛対象にはなりえないみたいだが・・・)

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