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2007/10/08

高円宮杯準決勝 グッドルーザー

サンフレッチェ広島ユース

    3  -  2 (延長 2  -  1)

            名古屋グランパスエイトU18

高円宮杯準決勝。攻撃力が売り物の広島ユースに立ち向かうのが、ここまで5試合で失点2という堅守を誇る名古屋U18。気持ちのいい秋晴れの国立競技場で行われた両者の対決は、勝利へのひたむきな姿勢や、サッカーの意外性、怖さを思い知らされることになる白熱した好試合になりました。

Imgp1149

名古屋のスタメンは433。

GK 鈴木規

DF 三島 津田 三宅 中田

MF 西山 西部 安藤

FW 太田 アルベス 磯村

試合は、大方の予想通り広島が序盤からペースを握ります。名古屋は、前半5分過ぎに、早くもポスト直撃弾を浴び、この先どうなるのかと心配させられたのですが、その後は広島の迫力ある攻撃にも慣れてきたのか、粘り強い守備でしのぎ、途中左サイドからのクロスをファーでピタリと合わされたシーン以外には危ないシーンはありませんでした。が、攻撃のほうがさっぱりでした。DFラインではパスを回せるものの、中盤にボールが入ると、広島のフォアチェックの網にかかりなかなか自由にプレーをさせてもらえません。比較的プレスが緩いサイドを突こうにも、守備に比重を置いているため攻撃にかかる人数が足りず、なかなかシュートまでいけません。ようやく前半のラストプレーで、連続CKから立て続けにシュートを放ち、広島を少しヒヤッとさせたところで前半終了。

後半に入ると、前半終了間際に作った流れのままに名古屋が攻勢に出ます。前半よりも相手陣内の深いところでプレーが出来るようになってきました。そんな時、前半からやっかいな動きをしていたImgp1147広島の27番大崎に裏を取られ鈴木規と1対1に。ところが、彼が選択したトゥキックでのシュートは大きく浮いてしまいピンチを逃れました。大崎は、小さいけどスピードがあってエネルギッシュに動くウインガーで、その坊主頭という外観も手伝って強い時の国見とかにいそうなイメージ。右に左にポジションを替えて基点となったり、スキを見て裏に飛び出してくるなど、前半から非常に存在感を見せていました。まだ1年生です。名古屋がペースを掴みつつあった後半10分過ぎ、名古屋陣内右サイドからの広島のFK。岡本が蹴った緩めのボールは鈴木規が出るのを躊躇してしまう嫌なコースへ。広島の横竹にわずかにコースを変えられて先制を許してしまいます。 ここから名古屋の反撃。太田OUT、岸INでMFを右から安藤、西山、西部、岸として磯山、アルベスの2トップ気味の442に変更。座って観戦していた名古屋U12と思われるちびっ子たちは、スタンドの最前列に移動して兄さんたちを声でサポート。名古屋おなじみのサポートソングがボーイソプラノで響き渡ります(もちろんバックスタンドのサポーターも負けていませんでした)。岸が良かったです。ここまで個々のマッチアップでは劣勢だった名古屋ですが、岸には独力で局面を打開できるフレッシュさがありました。この頃から、広島はDFの選手が足を伸ばしたりするしぐImgp1150さを見せるなど確実に消耗しはじめてきていました。さらに、大崎という脅威が交代で退いたこともあって完全に名古屋のペース。岸が左サイドからドリブル突破で切り込みうまくコースをついたシュートはポスト直撃。ゴール前の混戦からアルベスがループ気味に放ったシュートは相手GKがゴールラインギリギリでキャッチ(体はゴールの中に入っていた)するなど、名古屋にもゴールの雰囲気が漂いはじめてきました。ところが、時間は無常に過ぎていき、気がつくといつの間にかCB三宅を前に上げてパワープレーという時間帯に。忠実にロングボールを放り込むもののシュートまで持ち込めないままロスタイム。表示は3分。右サイドでA代表の加地以上にアップダウンを繰り返していた三島が、安藤とのコンビでサイドから切り込みCKを獲得。GK鈴木規も上がってきてこれが文字通りのラストプレー。 中田の蹴ったCKの先には三宅がいました。それまで、守備の場面でことごとくボールをはね返し続けていたヘディングで劇的な同点ゴール!この瞬間はトリハダが立ちましたねー。

延長前半は名古屋ペース。延長前半7分。左サイドのスローインから、中田と岸がパス交換しながら中へ運び中央の磯村につなぐと、磯村は右斜め前を向いてドリブル。さらに大外に走りこんでいた選手(安藤?三島?)へスルーパスを出すのかと思いきや、ぽっかりと空いたPA内中央のスペースにいたアルベスへ短いスルーパス。アルベスは冷静にボールをコントロールし、広島DFの寄せよりも一瞬早くシュート。とうとう逆転です。まだ勝ったとは思わなかったです。あと10数分の広島のフルアタックをしのげるのか、なんてことを考えていた矢先、U17W杯フランス戦で柿谷がやったのと同じような超ロングシュートを岡本に決められてしまいあっという間に同点に。鈴木規にしたら痛恨のプレーなのでしょうが、あれは岡本を褒めるしかない。Imgp1154そして延長後半、名古屋は大崎に代わって入った22番宮原に中央からドリブルシュートを決められてしまい勝ち越しを許すと、 試合終了間際の連続セットプレーのチャンスを活かせずに準決勝敗退となってしまいました。延長に入ってからは何度も足をつらせながらも、最後まで走り続け、味方を鼓舞し続けたたキャプテン西山をはじめ、ほぼ全員がピッチに崩れ落ちるという残念な結果となってしまいました。

本当に惜しい試合でした。色々なことがあった試合でした。ただ、ここまで見た高円宮杯4試合の中で一番いい試合だったと思います。選手たちにしたら、あそこまでいったら勝ちたかったでしょう。でも、ロスタイムに追いついて思いがけない20分間を掴み取り、そして、ほんとに一瞬だったけど夢のような瞬間を味あわせてくれた名古屋グランパスU18。その懸命な戦いぶりは、名古屋を応援していた人々はもちろん、それ以外の観客たちにも、インパクトを残したと思います。バックスタンドの名古屋サポーター、広島サポーターに続き、最後にメインスタンドに戻ってきて挨拶をした時のあたたかくて大きな拍手が、それを物語っていたと思います。選手、チーム関係者のみなさん、お疲れ様でした!気持ちを切り替えたら、また次の戦いが待ってます。最後までしっかりとやり遂げて欲しいです。

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