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2007/08/29

カメルーン戦感想とオシムのチーム作り

見た目は、アジアカップの時とはかなり違う印象でした。闘莉王、中澤の2CBの前に鈴木啓、阿部を置いて真ん中を安定させ、2列目に田中達、大久保といったスピードのあるシャドータイプを配置。特に前半は、スペースをつく(つけるスペースがあった)速い攻撃が目立ちました。攻撃に関しては、オシム的制約(本当はそんなものはないのだが)をあまり感じさせない、とてもシンプルというかオーソドックスなスタイルに感じられました。その反面、中盤でゆっくりとつなごうとするプレーが少なかった。出来なかったと言ったほうがいいでしょうか。相手が違うとはいえ、アジアカップの頃の、時にエレガントな、時に少しじれったくもなるパス回しが恋しく感じられたりもしました。要はバランスの問題だと思うのですが、アジアカップ仕様と、このカメルーン戦の前半の戦いぶりは、攻撃のやり方においては、ある意味両極端な、全く別のチームのようにも感じられました。

ここまでやってきた試合の狙いを勝手に分類してみると

Ⅰ.オシム就任~2006年最終戦のサウジ戦まで

国内の選手を中心に半年かけて作った、ポジションレス(ポリバレント)で人がダイナミックに動くイケイケサッカー。ガーナ戦や札幌でのサウジ戦のように、ややリアクション気味になったの時のほうが面白かった。J1千葉でオシムが監督をしていた時に当てはめると1シーズン目くらいのところでしょうか。

Ⅱ.2007年~アジアカップまで

高原、中村俊を加え、さらにMFにいわゆるエクストラキッカータイプを並べることでポゼッションを高めた”攻撃的な”サッカー。高温多湿のアジアカップ限定仕様?Ⅰの良いところがあまり見られなくなってしまったのは、気候や引いて守るという相手を考えればやむを得ないところでしょう。千葉の3シーズン目くらいになると、選手の質こそ代表には劣るものの(当たり前か)、ⅠにⅡをうまく上積み出来ていたような気がします。

Ⅲ.アジアカップ以降~

DF、FWとも比較的スペシャリスト(あるいは個で打開しようとする選手とも言える)を揃えたオーソドックスなサッカー。

Ⅲのサンプルは1試合だけなので、かなり無理矢理な感もありますが、オシムはいろいろな意図を持たせながらゲームに臨み、チームを作り上げていこうとしているのでしょう。ⅠとⅡの融合だったりⅠ+ⅡとⅢとのバランス調整なんかを、今後はやっていくのかなぁという感じです。もちろんシチュエーションによってそのバランスは変化すると思います。それぞれを独立させたまま充実させてオプションとして持っておき、TPOに合わせて使い分けていく、なんてこともしていくかも知れません。

複数のチーム、といえば前任者の時もありました。それは

①国内組によるいわゆるサブチーム

②海外組を合流させたレギュラーチーム

あの頃、あのふたつのチームは、全く歩み寄ることがないまま、継続性もへったくれもないまま、残念な方向へ行ってしまったわけですが、それに比べると、これまでにオシムによって提示された3つのチーム(段階、方法)が、今後どのように混ざり合っていくのか、そのプロセスを追いかけていくのはとても興味深いです。

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» オシムを支持する? [ラサのブログ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3297291/皆さんはオシムを支持してますか?どうですか?コメントくださいな [続きを読む]

受信: 2007/09/08 18:17

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