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2006/07/05

ドイツワールドカップ観戦記【22】~~先発全員得点?

ドイツとイタリアの対戦。これは、初めて見たスペインワールドカップの決勝と同じカードだ。あのときは、戦前有利といわれていたドイツをイタリアが一瞬の隙と鮮やかなカウンターで退け、3回目の優勝を飾ったのだった。右サイドを疾走するコンティと、2点目を決めた後のタルデリの歓喜の表情が思い出される。この時のイタリアの1次リーグの成績は確か3引分け。同じく3引分けだったカメルーンを総得点で上回りやっとのことで2次リーグへと進出。その後は、まだ若かったマラドーナのいたアルゼンチンと、ジーコ、ソクラテス、トニーニョ・セレーゾ、ファルカンの黄金の中盤を擁するブラジルを下し、一気に優勝まで突っ走った。ワールドカップを勝つには、常にいい状態である必要はないということを、なんとなく思ったものだった。

24年後の対戦は、下馬評ではイタリアが有利。地元のドイツがどこまでやれるか、といったところだろうか。立ち上がりからスピーディな展開。イタリアはペロッタが再三前線に飛び出し、レーマンを脅かす。両サイドバック(230756 特にグロッソ)も相変わらず元気だ。もう少し慎重にいくのかと思っていたが、今大会のイタリアは本当に攻撃的だ。ピルロも効いている。チャンピオンズリーグの終盤あたりでは、ちょっと疲れているように思えたけど、すっかり調子を取り戻し、この1ヶ月間はいい状態をキープしている。ドイツも悪くない。バラック、ボロウスキー、クローゼがいい動きでイタリアのチェックを交わして、ゴール前までボールを運んでいく。しかし、そこにはカンナバーロが立ちふさがっている(その後ろにはブッフォンもいるし)。カンナバーロが目立つということは、イタリアにとってはあまりいいことではない。出来ればその前に攻撃の芽を摘み取りたいところ。ところが、このカンナバーロが強い。3748940608_1 クリンスマン監督のいつも以上に大きなアクションが示すように、ドイツもチャンスは作っていた。ゲームを支配していたのはイタリアだが、延長に入るまでは決定機はドイツの方が多かったように思う。

延長戦は、もう互いに攻め合いといった感じ。前半はイタリアが押し気味だったけど、後半になるとドイツも盛り返す。どちらも点が入ってもおかしくないシーンを作っていくが、最後に決めたのはグロッソ。CKからの流れで、右サイドペナルティエリア内で受けたピルロからの縦パスを、3908012996 ワンタッチでシュート。左足のインフロントに掛かったボールは見事な軌道を描いてネットを揺すった。その直後、デルピエロも得意の角度からゴール。とどめを刺した。ピルロ、イアキンタ、ジラルディーノ、マテラッツィ、インザーギ、トッティ、ザンブロッタ、トニ、トニ、グロッソ、デルピエロ。今大会ここまでイタリアは11ゴール中、実に10人もの選手が得点を決めている。高校サッカー風にいうと毎試合日替わりヒーロー誕生。トニ、ジラルディーノという点取り屋がいるというのに、リッピ監督としたら思わぬ誤算といったところだろうか。サッカーというのは本当に何が起こるかわからない。どこかの国はフォワードの決定力がないことが度々問題にされる。そりゃ、絶対的なエースがいたほうが心強いけど、チームで点を取れば、ワールドカップのファイナリストになれるのだ。次のヒーローは順番からすると、ディフェンスを支えたカンナバーロか、献身的な動きで攻撃を活性化させているペロッタあたりになるだろうか(カモラネージ、ガットゥーゾも忘れちゃいけない)。先発全員安打ならぬ先発全員得点の期待が高まる(ちょっと無理矢理か)。フランスがくればフランス応援するけど・・・。

20060705_1829_450 

ドイツは中盤の底のフリングスが出場停止だったけど、代わりに入ったケールは善戦していて、その不在を感じさせなかったと思う。ほんの少しだけど、イタリアのほうが実力、経験とも上だったという感じだ。若い選手たちのイケイケなプレーぶりが印象的だった今大会のホスト国は、昔と違ってなんだか憎みきれない、逆にちょっと応援したくなってくるチームだった。

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コメント

おはようございます。
イタリアは延長後半ドイツがPKを意識し始めたところを突いた気がします。
イタリア贔屓のわたしはもう大変でした。決勝もフランスと面白い試合をしてくれそうな予感がします。
わたしの大好きなガットゥーゾってまぐれっぽい豪快なシュートを放つ事があるから・・・期待してるんだけどな(笑)

投稿: *aprile | 2006/07/06 09:01

*aprileさん
延長に入ってからは、どちらが勝ってもおかしくない白熱した展開でした。失点シーンはちょっと集中できてませんでしたね。後でハイライト見たら、ドイツの選手全員がペナルティエリアに入っているのに。グロッソの周りがポッカリと開いちゃってました。そこに通したピルロとワンタッチでコースをついたグロッソも見事でしたが・・・。
イタリアとフランスの決勝戦ですね。どこかで、ピルロが自由に出来るのはガットゥーゾがしっかりとフォローしているからだという記事を読みました。イタリアは本当にいいチームです。(でも応援するのはフランスです!)

投稿: yamamo8 | 2006/07/06 22:06

立ち直ったコリアンダーです。でもまだ試合を振り返れません。チキンなの…
決勝戦。全員得点はアレですが、しかしイタリアはほんと誰が得点してもおかしくないですね。カンナバロ、ペロッタ、カモラネージ、ガットゥーゾ…はイメージわかないけど、可能性ありありですよ。どうなることやら♪

投稿: コリアンダー | 2006/07/07 17:11

コリアンダーさん
イタリアははっきり言って強いです。選手層も厚い。最近よく言われてますが、11人ではなく交代を含めた14人での戦略を立てています。さらにリッピ監督は、延長戦までを見据えてカードを切ってくる。どちらが勝ってもおかしくないような試合でしたが、イタリアのほうがフトコロが深かった。ドイツはこれからですよ。2年後のユーロ2008に期待しましょう。その前に3位決定戦。カーンが出るかもですね(素直に喜べない??)。

投稿: yamamo8 | 2006/07/07 22:28

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