「クラッシュ」を見てきた
「クラッシュ」面白かったー。ロサンゼルスを舞台にした群像劇で、バラバラに見えるいくつかのエピソードがやがて結びついていく、みたいな映画なんだけど、どのエピソードも人種差別的な内容のことで、最初のうちは、あからさまな内容にちょっと嫌悪感すら感じていた。本当にこんなに差別するのかよとか思いながら見ていた。しかし、鍵の修理屋の父娘の会話や、マット・デイロンが頑張るところなど、それぞれの話が進んでいくうちにどんどん引き込まれていってしまった。基本的には悲劇が好きで、安易なハッピーエンドってなんかう嘘くさいというかリアリティを感じないヤツ(ただの天の邪鬼??)なんだけど、この映画は出てくる人たちには何とか救われてほしいと思った。そうでないと見ていて苦しくてしょうがないから。結局、救われる人、悲劇的な結末をむかえる人、苦労を背負い続ける人などいろいろな終わり方をしている。そこがまたいい。救われてほしいんだけど、みんなが幸せになってしまうと、嘘だろーって思ってしまうのだ(ただのひねくれもの??)。救いと悲劇のバランスが絶妙だった。監督は「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本を書いたポール・ハギスという人で、社会派で重たい映画なのかと思っていたけど、見終わっても意外とさっぱりしていた。これは、決してハッピーとはいえないかもしれないけど、救いが描かれていたからでしょう。特に鍵の修理屋とペルシャ人の雑貨屋のエピソードなんかは、心から良かったーと思えた。(雑貨屋の娘、ナイスアシスト)みんな、ドン・チードル演じる刑事みたいな結末をむかえていたら、さすがのひねくれものでもちょっと沈んでしまう。とにかく、久々に見た一本は大当たりだった!
それにしても、新宿武蔵野館は、アカデミー賞作品賞取ったこの映画と、「ホテル・ルワンダ」(これもイイらしい、これもドン・チードル)、それと「ウォーターズ」もやっていて大盛況でした。
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コメント
TBありがとうございました。
クラッシュよかったですね!前評判&レビューを見て行ったのですが、私も、正直最初の辺りはちょっと失敗だったかも…と思ったのですが、どんどん引き込まれていきました。
>雑貨屋の娘、ナイスアシスト
本当その通り!!
お父さんも、神様じゃなくて娘に感謝しろー!って、心の中で叫んじゃいましたよ(笑)
こちらからもTBさせていただきますね!
投稿: しいな | 2006/03/12 04:34
しいなさん
コメント&TBありがとうございます。最近はなかなか見に行けないので、映画に関する記事は少ないと思いますが、遊びにきていただけたらうれしいです。こちらも、しいなさんのblog映画見るときの参考にさせていただきますね。2年前くらいまではよく見に行ってたんですけどねー。「クラッシュ」はそのころだったら3回は見てしまいそうなくらいの作品だと思います。
投稿: yamamo8 | 2006/03/12 21:02